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理事長所信


公益社団法人上山青年会議所
第49代理事長 稲毛 雄樹

                       所信

【はじめに】
 上山青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現という理念の下に1977年に創立され、本年度は創立より49年目を迎えます。長きにわたり多くの諸先輩方がその理念の下、英知と勇気と情熱をもって活動し、多岐にわたる事業を通じてこのまちを想う気持ちを伝播させ続けてきました。地域の発展を願う気持ちは現在も脈々と引き継がれており、諸先輩方の偉大なリーダーシップによって上山青年会議所は 48年もの間、地域社会において大切な役割を担うことができました。諸先輩方のご尽力に深く感謝し、その功績を大切に受け継ぎながら今後も上山青年会議所がこのまちを想う気持ちを地域で伝播させ続けられる存在であるとともに、新たなる次代に向けて勇敢に一歩を踏み出して参ります。

【仲間とともに】
 まちづくりは、ひとづくり、まちをつくるのは人です。なぜ人はまちを想い、人を想い行動することができるのでしょうか。人はなぜ一緒に活動した人を「仲間」や「同志」と呼ぶのでしょうか。人はそこに人がいるからこそ惹き付けられ、魅力を感じ集まってくるのではないでしょうか。
青年会議所は全国的に会員が減少している中、上山青年会議所も例外ではなく、入会当初は36名いたメンバーが年々減少を続け、現在では約半数と大幅にメンバーが減少し会員拡大は最重要課題となっております。
この上山青年会議所が持続可能な組織としてこれからも活動していくためには、まず私たち現役メンバーが自らの行動により、何かを成し遂げ、他人から認められ、自信をつけ、自らが成長しながら活動していくことが必要であると考えております。
何かを成し遂げるためには必ず努力が必要であり、その努力が無ければ他人から認めてもらうことはありません。その結果として成し遂げることができて、自信がつき成長できていることの自覚に繋がるのだと考えております。また、自覚がなくとも自らが行動した数だけ成長に繋がると信じております。
成長し自信のある青年が多くいればいるほど、お互いを尊重し高め合いまちを想い行動することができ、組織としての魅力は高まり、人は人に惹き付けられ、新たな仲間や同志との出会いへと繋がると考えております。私たち現役メンバーが自ら求め、自ら行動することによって上山会議所が持続可能な組織として続いていけるように情熱を持って活動し、新たな仲間・同志と多くの出会いを求めて次代へ繋げていきましょう。

【組織づくり】
次代へと繋ぐ組織づくりは上山青年会議所が郷土愛を伝播する存在であり続けるために、重要な部分です。メンバーの育成に重点を置きリーダーシップの育成とスキルアップの機会をつくり、次世代におけるリーダーの力強い成長を促し、上山青年会議所の今後の発展のために取り組み成長につなげていきます。組織力を向上させるためにはメンバー間のコミュニケーションを推進し、メンバー全員が主体的に参加を促すことが大切だと考えます。さらに私たちは多様性を尊重する組織づくりを進めていくことも大切です。地域社会には様々な背景や価値観を持つ人々が存在します。私たちの組織はそれらの多様性を広く受け入れ尊重することでより豊かなアイディアと創造性が生まれ、地域社会へのポジティブな影響を拡大していくことができるでしょう。

【まちの笑顔】
 まちづくりは、ひとづくり、そしてひとづくりはゆめづくりでもあります。
現在、上山市では多くの課題があります。人口減少、少子高齢化、空き家の増加など常に課題は存在しています。青年会議所はまちづくりを担う組織であり、多角的な視点から事業を展開する必要があります。
そして、そんな課題解決に向けて取り組んでいるのは我々、青年会議所だけではありません。この地域には多くの団体が存在し、それぞれがこのまちの未来のために行動し活動しています。昨年、15回目を迎えた、「スマイルプロジェクト☆かみのやま」も今では、想いを持ったさまざまな団体や企業、市民のご支援、ご協力をいただけるまでになりました。それは、これまで作り上げてきた諸先輩方の行動が多くの方々からのご理解をいただき、共感していただいたからであります。そうした想いを引継ぎ、時代の変化とともに進化して参ります。

【まちの未来】
上山市は課題だけではなく、多くの魅力も存在します。城下町・宿場町・温泉町の三つの顔を合わせ持つ、珍しいまちです。豊かな自然環境が多く、地域資源を生み出す恵まれた地域でもあり、次代を担う人々のためにとって非常によい環境ではないでしょうか。
そして、次代を担う人々の育成は我々がやらなければなりません。思いやりの心を持ち、相手の立場に立って気持ちを理解し、相手を深く知りたいと心を寄せ、人との繋がりが大切だと実感していていただける事業を展開し、思いやりの心が溢れるまち、大人から子供までが好きでいれるまちの未来を目指していきましょう。

【結びに】
私は、2018年に上山青年会議所に入会しました。入会当初はどんな団体かもわかりませんでしたし、活動にも興味がありませんでした。しかし、私は青年会議所に入会しこれまで出来なかった経験や出会うことのなかった方々に出会うことができたと同時に多くの学びと成長の機会をいただきました。
時には辛く大変な事もありましたが、多くの方々に支えていただき、本年は理事長という職をお預かりする事、心から感謝いたします。

JCは失敗してもいい組織です。たとえ失敗という結果になってしまったとしても、その過程で気付いたことや経験したことが何よりの成果です。大切なのは行動する事です。そのときは失敗であっても、つづけて行く事で地域の発展、そしてメンバー一人ひとりの成長に繋がると信じています。楽しみながら活動して参りましょう。
1年間、よろしくお願いいたします。