理事長所信
公益社団法人上山青年会議所
第47代理事長 小松 亮太
所信
【はじめに】
私は上山青年会議所に入会するまで、自分の住むまちに全く関心がありませんでした。
生まれてから二十歳までをかみのやまで過ごし、その後仙台で5年間の修行を経て、家業を継ぐため地元へ戻ってきました。仕事の環境や人間関係の変化、さらに子供も生まれ新しい生活で日々忙しくしていた私にとっては、自分の暮らしの事で精一杯でかみのやまの事は、ただ「生まれ故郷だから」くらにいしか思っていませんでした。
そんな、まちの事に無関心だった自分の意識を見事に変えてくれたのが、上山青年会議所でした。
入会当初は何もわからず、特に強い思いもなく活動していた私でしたが、上山青年会議所の先輩方は「まちづくり」と「ひとづくり」の重要性を言葉だけでなく、自らの行動で示してくれました。
自分達の商売の事はしっかりとしながら、地域の事を思い、このまちの未来を真剣に考え、よりよい社会にしていくために、様々な“アクション”を起こしていました。
そんな先輩方を見ているうちに、私はこんなことを思うようになりました。
「このまちで生まれ、このまちで家庭を作り、このまちで子どもを育て、仕事もこのまちでしている。自分はこのまちと運命を共にしている」
かみのやまをいいまちにするということは、自分達の幸せにつながっていくと強く感じたのです。
これからどんな時代になろうとも、私たち青年世代は、かみのやまの魅力を創出し、今の課題に対して果敢にチャレンジしていく事が「まち」と「ひと」の幸せにつながると信じて、“アクション”を起こし続けていきたいと思います。
【“まちづくり”=“ひとづくり”】
「あなたが一番おすすめするかみのやまのいい所はないでしょうか?」
これは県外から上山市を訪れていた観光客から聞かれたものです。恥ずかしながら当時25歳の私は答える事が出来ませんでした。
なぜ答えられなかったのか?答えは簡単です。その頃の私は自分の住むまちの事に無関心で、かみのやまの魅力に全く触れていなかったのです。
今になってようやく発見する事ができましたが、上山市は城下まち、温泉まち、宿場まちの3つを兼ね備えた全国でも数少ない魅力溢れるまちです。ここに住み暮らす私たちが、自らこのまちの魅力に触れ、体感し関心を持つ事で、自信をもってかみのやまの魅力を発信できるようになると思います。
自分たちがかみのやまを遊び尽くして楽しみ、一人ひとり違った感じ方でこのまちの魅力を体感し、発信していく事が地域の発展につながっていくものと思っております。
このまちに住み暮らす私たちがかみのやまに関心を持ち、再発見した魅力を共に語り合う事で愛着を深め、人とまちとのつながりを強くし、多くの人が集う魅力溢れるかみのやまへと変えていけるよう行動を起こしてまいります。
【かみのやまの未来のために】
新型コロナウイルスの影響により、地域のイベント等の減少もあり、今まで以上に人との関わりが少なくなり、地縁的なつながりが弱まってきております。
子どもたちがこの激動の社会をたくましく生きていくためには、子どもから大人へと成長する過程の中で、私たち大人が家庭や学校だけでなく、地域社会全体で子どもたちを明るい未来へと導いていかなければなりません。そのために、地域の子どもたちに日常の生活では味わえない体験や機会を与え、夢や希望を持つことの素晴しさを伝えていくことが大切であり、夢と希望に溢れた子どもたちの力は、かみのやまの明るい未来へつながっていくものと確信しています。
夢を諦めず、夢を持ち続けられる心を育むことで、子どもたちの自発的な成長を促し、どのような時代が訪れようと、自らたくましく未来を切り拓いていく事のできる青少年の育成へとつながる事業を展開してまいります。
【笑顔の輪を広げよう】
上山青年会議所の重点事業であります「スマイルプロジェクト☆かみのやま」は、多くの市民の皆様に笑顔になってもらう事を目的に年々進化を続けながら開催しており、本年で14回目を迎えます。
このように大きな事業が継続できているのは、市民の皆様からのご協力、そして様々な団体や企業からのご協力があっての事です。
これからさらにかみのやまを元気で魅力あるまちにしていくには、この事業を通して市民の意識を参加から参画へと進化させていく必要があります。参画したことにより当事者意識が芽生え、かみのやまの事を考え、さらに盛り上げていこうという前向きな姿勢になっていくのです。そして参画したことにより生まれた当事者意識がまわりに伝播しまちに循環していく事で、かみのやまが更に魅力溢れるまちへと変化していきます。
上山市をはじめ関係諸団体の皆様とつながりながら、市民一人ひとりの意識と行動が変わり、地域社会を発展させる事ができる大きな力となるよう、今年も市民の皆様の笑顔溢れる事業を展開してまいります。
【信頼できる“なかまづくり”】
青年会議所はとても不思議な組織です。
ほとんどの方が「自分」のために入会しますが、実際にはまちづくりや青少年の育成など自分以外の事に対して事業などを計画し、メンバーと共に切磋琢磨し運動・活動する団体です。
しかしまちの課題や地域の事を考え、計画し成功を目指しながら“アクション”を起こしたその過程が、最終的に自分の成長につながっています。
そしてそこには共に行動する大切な仲間がいます。
一人ひとりに個性があり、自分には無い発想や考えを持つメンバーと時には笑い、また時には納得いくまでぶつかりながら活動していく事で、気が付いた時には最も信頼できる仲間になっています。
20歳から40歳までの青年が、自分づくりのために、“ひと”とつながって行動する事が「明るい豊かな社会」につながっていく。この組織の仲間を一人でも多く増やしていく事が青年会議所の最大の運動であると認識し、メンバー全員で会員拡大(なかまづくり)を推し進めてまいります。
【むすびに】
行動しない限り、成功も失敗もありません。
できるかできないかを考えるのではなく、「やる」という決断をしたときに人は大きく変化し成長します。
地域の課題と向き合い、かみのやまをより良いまちにしていくために、青年らしく仲間と共に果敢に挑戦していくことは、どんなに時代がかわっても創立当初の想いと決して変わらないものだと思います。
2021年に創立45周年を迎え、これから50周年に向けて歩みを進めている今だからこそ、私たちは近道せず、目的のために一貫性を持って行動していく事が何よりも大事だと思っております。
「勇往邁進」(ゆうおうまいしん)
目的・目標をめざして勇ましく、わきめもふらず前進すること
この言葉を意識し、強い信念を持って、我がまちかみのやまの未来の幸せのために、今この瞬間を一生懸命走り抜けていく事をお約束させていただきまして所信といたします。
皆さん、一年間どうぞよろしくお願いいたします。
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